会社の判断をどう社員に知らせるか

会社を運営していて、社員に共有すべきかどうか迷う情報が二つあります。

  1. 会社の経営情報(財務や人事)や経営方針
  2. 特定の個人への注意や警告

最近はチャットで業務を進める会社が増えてますから、どのチャットでそれを共有したらいいか、と言い換えても良いでしょう。

1. 会社の経営情報(財務や人事)の共有

私の判断基準はひとつ。

知らせないほうが良い情報以外はすべて全体に共有する

ほとんど共有しない人がいますが、それは経営者として怠慢だと思いますね。
私は共有しづらい情報も共有する方向で真剣に考えます。
どうやったら全体に共有できるか、そもそもその情報は本当に共有しづらい情報なのか?共有したほうがむしろ会社の利益になるのではないか?・・・

共有ありきで考えてそれでも共有できない情報は、しかたなく共有することを断念する。そういう順番です。

2. 特定の個人への注意や警告の共有

個人への注意や警告は、程度や質の違いはありつつも、相手にダメージを与える可能性があります。
そのため、それを慮って個室に招いてこっそりおこなう(個人チャットでおこなう)というやり方も否定しがたい部分はありますが、私はその考えを否定します。
ここでも私の判断基準はひとつ。

知らしめることで会社としての基準を示すことが重要だと思う場合は、全体の前でおこなう

会社としての基準を示す
これが重要です。ラインを引いてこれを超えてはいかんよ、というメッセージは企業倫理の形成にとても役に立ちます。企業倫理の形成をしないでマネジメントしようなんて空論です。だから、個人への注意や警告も全体の前でおこなうことがあります。

また、全体共有を前提にする以上、発信するこちらも発信する内容を精査することにもなり、結果、強圧性やハラスメントを未然に防ぐ契機にもなります。