デンマークでは高校卒業時の統一試験でインターネットを使える仕組みを複数の高校でテストしていて、順調なら2011年には全国的に導入するそうです。
「たとえば、社会学の試験中に歴史上の事件や有用な文献をインターネットで探して利用することは有用だ」と政府コンサルタントの弁。
翻訳ソフトのダウンロードや生徒間でのチャットは禁止されています。生徒のネットへのアクセス履歴はランダム抽出で監視・チェックされ、これによって単純な他文献の剽窃等はできないはずだ、と。
高校の校長会でも「仕事で長文の文章やレポートを書くときにはインターネットを使って調べ物をしているのだから、試験も現実社会で必要な技能を確認 するのはいいこと」と言うことで、上記のランダムチェックで不正が防げるのであれば、という条件つきながら、テストの後に本格的に導入される予定だそうで す。
事実や統計を探して集めるという作業はコンピューターでできるのだから、そんなことはネットを使って行い、人間しかできないことに注力すべきだ、という主張は、僕としては納得です。
実際の仕事でもネットを含めて調査し、そこから事実と嘘を切り分ける能力がこれからどんどん必要になっていくのですから、過去には貴重とされた、何でも頭で記憶してそれを素早く引き出す博覧強記型の能力は重要度を減らしていくのではないでしょうか。