
フィットネスガジェット、Fitbitは、昨年のTechCrunch50のヒットだった。山ほどの話題を呼び審査の結果 第2位に 輝いた。ハードウェア会社がソフトウェアのスタートアップよりも、発売までに時間がかかることは、もちろんわかっていた。そして昨年9月以来、 Fitbitは休むことなく、製品の改善を続けると共に、販売チャネルを確立し、オンラインプラットフォームにも手を加えてきた。もうこれ以上待つ必要は ない。来週の火曜日(米国時間9/29)、Fitbitが正式に販売開始される。現在のサイトはベータ版で、火曜日にはデザインもリニューアルされる。
ではFitbitはいったい何をしてくれるのか。このオシャレで小さなデバイスを服に留めておくと、人の動きや睡眠、カロリー消費などを日夜記録し 続ける。価格は$99。Fitbitは集めた情報を元に、ユーザーの動きに関するデータを集め、ユーザーがどれだけ運動したか、どれだけカロリーを消費し たかを知るのを手助けする。何歩歩いたか、よく眠れたかもわかる。すべて内蔵の動作検出器のデータによる。デバイスに付いた小さなボタンを押すと、小さな 青いLED画面に、歩数と消費カロリー数、歩行距離が交互に表示されるほか、自分の運動レベルの程度もわかる。これは小さい花で表されていて、運動すれば するほど成長する(アイコンは変更できるらしい)。
そして最も画期的なのがこれ。デバイスはワイヤレスなので、あらゆるデータがワイヤレスベースステーションを通じて自動的に、コンピューターやウェ ブと同期する。どこかに差し込む必要もない。ベースステーション(パソコンにUSBケーブルで接続する)から3メートル以内にいれば、自動的にデバイスが 同期する。ワイヤレス機能が働くためには、同期用ソフトウェアをMacまたはPCにインストールする必要がある。同期が完了すると、ネットで自分の健康 ダッシュボードを見ることができる。
ダッシュボードは、比較的シンプルでよくまとまっている。年齢、身長、体重、性別を入力すると、1日の歩数などの基本データや、1日の行動の活発度 を分析して最大最小値などが表示される。特定の行動を分析することによって、トレーニングの強度を測定することもできる。カロリーの消費と摂取に関して、 Fitbitは毎日の消費カロリーを計算するほか、栄養データを入力しておくと、カロリー摂取量との比較もできるので、減量を考えている人にとっては理想 的だ。さらにFitbitには、多くの種類の食品や料理、レストランチェーンのメニューの栄養データも入っているので、ユーザーの入力の負担を大きく減ら すことができる。

私が特に魅力的だと思ったのは、睡眠パターンをモニターできる機能だ。寝るときにもデバイスを身に付けていれば、ユーザーの「睡眠健康状態」のス ナップショットを見ることができる。眠りに落ちたり覚めたりするたびに、Fitbitが体の動きを記録して、眠りにつくまでの時間や、夜中に目が覚めた回 数、実際の睡眠時間や床にいた時間などがわかる。これらの詳細状報はすべてダッシュボードで見ることができる。睡眠中にデバイスを身に付けても不快感がな いように、同梱のリストバンドにFitbitを差し込めるようになっている。
Fitbitのファウンダー兼CEOのJames Parkが 私に話してくれたところによると、ランニングやウォーキングの場合、Fitbtitの精度は歩数で99%、カロリー消費で90%だそうだ。しかし、ウェイ トトレーニングや自転車など、その他の種類の運動に関しては、そこまでの精度はない。この問題を軽減するために、オンラインダッシュボードでは、ユーザー がトレーニングの種類や時間を手動で入れることができ、そのデータに基づいてFitibitが消費カロリーを計算する。
来週火曜日には、サイトが一般公開され、この1年間に予約した人たちは、ついにデバイスを受け取ることになる。現在Fitbitデバイスは同サイト でしか注文できないが、Parkによると、第4四半期中には、ウェブや小売店でも購入できるようにするとのこと。ただしどの店とパートナーになるかは明か さなかった。Fitbitは、昨年10月鮮かに $2M(200万ドル)を調達したが、Parkによると、生産体制と販売チャネル拡大のために、さらに資金を集めるつもりだという。
Fitbitは今後さらにソーシャルになる予定で、ユーザーがグループを作って、フィットネスの目標や活動を比べ合えるようになる。また同サイトで はMint.comを真似て、自分の活動と健康状態を、性別身長体重の似た他人と比べることもできる。カスタマイズ可能なこのダッシュボードは無料で使え るが、近々プレミアム機能として、フィットネスのコーチングやガイダンスのカスタマイズなどを提供する予定だ。
ライバルはいるのだろうか。Fitbitと同じ機能を提供する類似商品で、市場に出回っているものに、 Philips Activity Monitor、BodyBugg、Nike/iPod gear(睡 眠パターンは測定しない)などがある。しかし、Fitbitの特長は、その価格とオシャレな作りだ。どんなポケットにも入るし、小さくて邪魔にならないの でブラに付けることもできる。PhilipsとBodyBuggの製品はいずれもかさばって、24時間身に付けることが困難だ。BodyBuggの強み は、カロリー消費を熱で測っていることで、この方がカロリーの測定方法としては優れている。Fitbitはカロリーを動きから計算しているが、それが身に 着けやすい理由でもある。
私は去年のTechCrunch50には行かなかったのだが、それまでに使った万歩計の限界に不満を感じていたので、デモを見て以来大いに期待して いた。データを解釈することに加えてワイヤレスでオンラインダッシュボードに繋ぐためにはかなりの苦労があったことだろう。また、食事やエクササイズや睡 眠の理想的バランスを知ることができることにも価値がある。Fibitは、待った甲斐のある商品と言えそうだ。





